2009合同例会in函館

今年の合同例会、そこは函館でした。
函館・・・・う〜ん、今からウン十年前、初めて合同例会に参加した場所では無いですか。
あの時は、確か・・・お題はドイツ!
レベルの大根おろしのような1/72コンドルをヒーヒーッいいながら作って参加した記憶があります。
あれから幾星霜。
まさかこんな年になるまで模型作ってるとは夢にも思いませんでしたね。

5/22
帰宅直後にいきなり酒をあおります。(かみさん、あんた、な、何してんのー!)
そう、明日は4時前に起きて函館に向かわなきゃならんのです。
9時に函館空港に降り立つ遠征組お二方のお迎えですね。
最近、9時頃に居眠りをして後で眠れなくなると言う変な癖が付いているので、それだけは避けなければとの判断でした。
が、すきっ腹にウィスキーの生飲みは実に良く効き、8時頃にはもう目がグルグルで布団に倒れこみました。
翌朝3時半、バッチリ起床!!
4時過ぎに一路函館へ向かいます。
数年前までは出張で通いなれた道のはずですが、これまた幾星霜・・・・
なにか走っても走っても北海道最南端は遠いこと。
が、道中は思いのほか空いており、8時過ぎには無事にかのMig25で世界的に名を馳せた函館空港に到着し、遠征御両名をお待ちします。
空港はいつの間にやら新しくなっており、なにか新千歳空港をミニサイズにしたような感じです。
9時過ぎ、東京から国親父座郎閣下と北國海軍工廠様が到着。
ヤァヤァと思わず握手です。(御両名ともバッチリ、怪しいマスク姿ではありましたが)
室蘭の本隊に合流の連絡を入れると、たった今室蘭を出撃した模様。
到着は1時過ぎですね。
これでは相当なタイムラグが出るのでそれまでは3名で自由行動に。
とりあえず函館名物「ラッキーピエロ」でお茶でもと、金森倉庫郡の観光地へ。
天気は次第に悪くなり、札幌を出た頃の曇り空は本格的な雨模様。
金森倉庫のラッキーピエロは10時からと言うことで、まずはお土産の買出しです。
国親父閣下は今回の北海道遠征の免罪符と言うことで、物凄い量の土産品をゲット!
早速宅急便で発送をしております。
北國海軍工廠様は奥様へ電話して何が良いかと問い合わせたところ「松尾ジンギスカン」と「コマイ」の干物のリクエストが。
流石北海道出身ですね。チョイスがプロ道産子です。
10時になったので「ラッキーピエロ」へ入店。
軽くお茶のはずであったのですが、3名とも迷わず各種バーガーと大盛りコーヒーをチョイス。
某世界的ヘナチョコバーガーと違うズシリと重いバーガーとたっぷりのコーヒーをいただき、これからの打ち合わせをします。
先ほど聞いた情報では、本隊はだるま屋で集中的にお買い物をする段取りとのことだったので、思い切って西に転進し、江差の「開陽丸」博物館へ向かうこととなりました。
12時ちょっと前に江差に到着、目指す博物館の前の港に海上保安庁の巡視船が・・・・
海軍部の立場上これを見ない手はありません。
「PS05かむい」
高速タイプの新型ですね。艦首のバルカン砲が物々しいですね。
おそらく例の不審船対策のためのものでしょう。
艦尾には船体から突き出したバッタの産卵管のようなものが・・・・
後でシュガー長官に聞いたところ、これがジェット水流を吹きだす噴射口とのことでした
だれかいたら食い下がってでも見学をお願いするつもりでしたが、艦上に人け無し!
しばらく見ても誰も出てこないので(時間的にお昼ご飯だったかな?)、あきらめて「開陽丸」博物館へ向かいます。
ここは幕末、ここの海岸で座礁沈没をした「幕府軍艦開陽丸」の遺物を海から引き揚げて展示した施設で、建物は海中に原寸大に再現されたそんまんまの機帆軍艦です。
「幕府軍艦開陽丸」は1865年オランダで建造され徳川幕府に引き渡された当時日本最強の軍艦でしたが、戊辰戦争でなんやかやがあってここまでやってきてあえなく座礁沈没!
おかげでまだまだやったるで状態だった幕府軍はいきなり貧乏軍隊へ転落。
歴史は一気に明治の世の中へ突入して行ったのです。
入り口前に装甲艦メリマックにも搭載されていた長茄子のような形の「ダールグレン砲」が展示してありました。
これって・・・アメリカで作られた砲とのこと。
何故にオランダ製の日本軍艦に搭載?
どうも、当時すでにアームストロング砲が性能面でかなりのリードをしていたらしいのですが、こちらはそれに比べてお値段がお安かったようですね。
他にもクルップ製のカノン砲やらなにやら6種類もの砲が大小26門も搭載されておりました。
で、チケットを買って入艦?です。
入ったところはガンデッキでクルップ・カノン砲がずらりと並んでいます。
まぁ樹脂製の複製品ですが・・・(本物だったら底が抜けますね)
砲の発射を再現と言うのがありましたのでボタンをポチッとなぁ〜。
「装薬を込め〜」「弾込め〜」「点火〜」ドッドーン!(結構でかい音)
思わず3人で大笑いですね。
展示ブースには海中から引き揚げられた遺物が沢山展示してありますが、とにかく砲弾が山ほどあります。
カノン砲の椎の実型の弾頭は現在の砲弾とそれほど変わりませんが、無施条砲の砲弾は例の丸弾で火薬装填用の穴が開いており、思わずボーリングの玉の様に指を突っ込んで持ち上げようとしましたが、物凄い重量で指が折れそうになりました。アウチッ!
機関砲代わりのブドウ弾(弾子を詰め込んだ砲弾の一種)なぞは喰らったらひとたまりもありませんね。
武器関係の他にも食器やら家具やらがありましたが・・・・医療用具(手術道具)は医療というよりも鋸やらトンカチやらのゴッツイ大工道具みたいのが多く、切った貼った専用で、これでゴリゴリやられたら一思いに死んだほうがまし!みたいな怖いものでしたね。館内(艦内?)を一回りして上甲板へ。
前に来たときに比べ、海風にやられて随分腐食が進んでいるようで、あちこち甲板の床が腐っていたのが気がかりでした。
で、海軍部としましてはこういう場所では当然小芝居なぞを・・・
「艦長!とりかーじ!」「えっ!と、とり舵ですか?」「とり舵いっぱーい!」???
ゆたと見学後、海戦・・・じゃなく海鮮ファミレスの江差屋でお昼です。
ここは江差追分会館の一階にあるお店で、館内ではずーっと江差追分が流れているのですが、しかしこの江差追分って・・・なんだか・・・何を言ってるのか良くわかりませんね。(出だしのカモメだけは何とかですが・・・)

注文は自分と北國さんがお店お勧めのかき揚げ天蕎麦を注文。
国親父閣下はかき揚げ丼か、かき揚げ天蕎麦かを悩んでしばし熟考。
結果・・・悩んだ場合は両方喰えとの天の声が発動しました。
かき揚げはカラッと揚がっており、具も甘海老、ホタテを中心に色々盛りだくさんで、蕎麦も若干平打ち気味で腰があってたいそう美味でありました。

お腹もくちたので函館に向かいます。
途中山の中に道南の秘湯と呼ばれる「湯の岱」温泉があります。
一帯は有名な竹の子(根曲がり竹)の宝庫で、国有林のため勝手には採れないのですが、毎年6月上旬に2週間ほど採取許可がおります。
で、それっとばかりに入山したままどっかに消えちゃう人も後を絶たず・・・!
(ここ、すんごい山が深くて羆も全力で歓迎しておりますから・・・)

「温泉見ていきますか?」「見るって・・・入るんでしょう?」
「そうですね温泉ですから」
と言うわけでタオルを購入して浴場へ。
前に来たときも随分と鉄っぽいお湯だなと思ってはいたのですが、あらためてその鉄鉱泉の凄さを実感。
ありとあらゆるところが真っ赤にサビサビとなっています。
なにか錆でできたイボイボみたいな結晶が壁中を蔽い尽くしており、お湯を含んでみればそれはまさに鉄に食いついたような強烈な鉄錆味がいたしました。
しかし・・・これって何に効くんでしょうね。体が錆付いてしまったような感じがしましたが体はえらい暖まりました。

車は木古内から海岸線に抜け、一路函館は湯の川へ。
会場は湯の川大黒屋旅館。
旅館としては中くらいのほうで、血の雨を降らせるにはもってこいのたたずまい?です。
入館してみると既に室蘭本隊は大量の戦利品(各種キット)を持ち込んで、宴会・・・もとい決戦に向けて余念がありません。
時間はあったのですが先ほどサビサビ温泉に浸かったばかりなので、まっすぐ決戦場となる大宴会場へ向かいます。