1/350 Combrig Russian Armored Cruiser Askol'd                 ロシア海軍 防護巡洋艦 アスコルド
アスコルドはドイツのクルップゲルマニア造船所で1900年3月に進水し、その後中国の旅巡に根拠地を置く露西亜太平洋艦隊に編入された。
アメリカで建造された防護巡洋艦ワリャーグと準姉妹艦とされるが、煙突の数や形状が違うので見分けは簡単である。(と言うか全く違う艦)
1904年2月8日、日露戦争の開始により日本海軍の攻撃を受け損傷を負ったが復旧。
1904年8月10日残存艦隊とともにウラジオストックへ脱出中、日本艦隊と遭遇し交戦。これが黄海海戦である。
日本艦隊の砲撃により煙突2本が倒壊、主砲6門が使用不能になる大損害を負ったが、中立国である中国の呉淞に入港。
武装解除されたが終戦により露西亜に返却された。
その後第一次大戦ではダーダネルス海峡を巡る戦闘に参加。その特異な外観から「木製のゴミ箱」のあだ名で呼称された。
1918年ロシア革命の勃発により英国に接収され、艦名をグローリーWと改名される。
その後ソヴィエト連邦に返却されたが、復帰をすることはかなわず解体された。


こちらがボックスです。
昔のロシア製品よりはましですが、かなり粗悪な紙質で出来ており、よくまぁ潰れもせずに日本まで来たもんですね。
細かいパーツは中に別の箱で入っていましたが、ビックリする程精密で、触るのが怖くなる位のものでした。
(細かいがレジン特有の脆さで閉口しました)
船体は上下分割で、ちゃんと中も抜いてありなかなかの出来です。
レジンキットでは当たり前ですが、どちらも湯口の下にガッポリと不要部が有るのでプラ鋸で切断・・・・・・・
調子に乗ってギーコギーコ切ってたら、身まで切っちゃいました。
慌ててプラ板で補修・・・・・・・・縁起の悪い出発ですね。
気を取り直して削り出したる上下を接着。
国親父閣下のの談ではボンドGが良いとのこと。
今回はゼリー瞬着を使いましたが、何年かたって突然バッカリ二つ折れになるかも・・・・
それにしても凄まじい段差です!
上下の一番広いところに合わせたのですが、あちこち段差だらけでしたね。
パテ盛りと修正跡。
隙間、段差の酷いところはポリパテを下地にし、上からプラパテをかけました。
研いた後にポツポツ気泡状の穴が出てきたので、液状サーフェーサーを盛って磨きました。

船体にモールドされていた突起等は邪魔なので全て削り落とし、後ほどプラ板で再現をします。
サーフェーサーは最近白色も出ているので、色止めを兼ねた下地処理が出来ますね。
アスコルドの木甲板は船首の一部のみで、ほとんどの甲板は樹脂製の茶色です。
この茶色甲板(リノリューム?)はその後のロシア艦の伝統になったようですね。
部品はこんな感じで入っています。
まるで大昔のフロッグの様ですね。
とにかく部品は一個一個、サーフェーサーやらプライマーをかけて磨いて塗装なので時間がかかることかかること!!
ポチポチ組んでいきます。
主砲。
砲身はレジン製、防楯はエッチングパーツ。
船体に取り付け用のガイドが無いので、真鍮線をセットします。
煙突の張り線を始めます
あちこち切り残すのでジャングルの様になります。
05年12月よりの製作開始にて、完成は06年の10月31日でした。
途中、希に見る北海道猛暑で7〜8月を中断!(川遊びに没頭しすぎで・・・)ほとんど一年越しの製作になってしまいました。
1/350レジンキット!なかなか手強しと言っておきましょう。
手前は第一次大戦のドイツ海軍「エムデン」の艦首です。
さすがに似てますね。
準姉妹艦のワリャーグと。
あんまり似ていない感じ。

本日はここまでにします。
後日追加でUPしたいと思います。