U.S. Navy Pennsylvaniaclass battleship Arizona BB39    
アメリカ海軍 ペンシルバニア級戦艦 アリゾナ
アリゾナはペンシルバニア級戦艦の2番艦として1915年6月19日に進水し、1916年10月17日就役。
排水量 基準:33,100トン、満載:36,500トン 最大速度 21ノット
45口径35.6cm主砲:12門 51口径12.7cm副砲:12門 25口径12.7cm砲:8門 12.7mm高射砲:8門 28mm機関砲:8門

1929年から1931年にかけて改修が行われ、強度的に問題があった籠マストを廃止して前後とも三脚檣に換装。
主砲仰角が改善され、艦載機用カタパルトが装着され、副砲や装甲も改良強化された。
1941年12月8日、日本海軍による真珠湾攻撃が行われ、停泊していたアリゾナは一番砲塔と二番砲塔間の右舷に爆弾が命中し、弾薬庫が爆発、艦の前方が大破し沈没した。
損害が軽微だった他の艦艇はその後浮揚され戦線に復帰したが、損害が大きかったアリゾナは主砲のみを引き上げた後、直上に戦死者を悼む記念館が作られ現在に至る。


バナーモデル 1/350 アリゾナ・・・・・・・と言うよりエデュアルドのエッチングパーツを作ったのかな?
今回、この模型を作製したのは毎年5月に行われる東北、北海道の会が合同で実施している例会のコンテストのためです。
以前、亡くなった前会長にこのキットをやろうかと持ちかけられた時、箱を開いて速攻でお返ししたと言う曰くつきのキット・・・・・・・・
お題が「星の付いたもの」だったのであれこれ考えているうちに年も開け、安易に星条旗物に走ったのはいいのですが、自分の好みからいって空母や二次大戦中に建造されたものは食指が動かず、ならば前大戦時に建造されたアリゾナ!・・・てことで決めたのはいいのですが・・・・。
以前はあちこちのショップで見かけたこのキット、あらためて探しに行くと・・・どこにも有りません!
ならばとネットで検索をかけたのですがこれまた見当たらず、かろうじてエッチングパーツが少々ヒットするだけ・・・何故?
で最後の砦の国親父座郎閣下に連絡をしてみると「二隻持ってます!」とのお言葉。流石ですね。
と言うことで快く譲っていただき(と言うか・・・・貰っちゃいました)、製作日数も割りと充分かなと3月半ばに製作を開始しました。
国親父座郎閣下、本当に有難うございました。

Banner Models 1/350 戦艦アリゾナ 今なんやかんやと話題の中国製・・・・殺虫剤は判りませんが表面の剥離剤は強烈。
見た感じそれほどもっさり感は無く、プロポーションも変ではないようですが、甲板の構成に違和感を感じます。(なんだ!この分割は?)
シールドやブルワークにサポート等を追加して形状を整えます。
対空砲防盾はエッチングで用意されておりましたが、薄すぎるのとこの形状に整形する自信が無かったので厚みを削って使用しました。 
船体、甲板は想像以上の段差があり、パテてんこ盛りの状態。(と言うか、ヒケなんてのは久々に見ましたね)
アリゾナの特徴である副砲塔は窓も無ければモールドも無し!抜孔してランナーでモールドを作製。
甲板は写真のように段差だらけでパテのお世話に。
凸モールドだったのでペーパーで削り取ってあらためて甲板ラインを引きましたが、下手に程度の良い凹モールドだったら泣きが入りますね。

こちらが手を入れた後の甲板です。
塗りわけは手馴れたラッカー(自分の年代はレベルカラーといいますね)を使用。
甲板の段差は1mm以上で、継ぎ目の平坦化にえらい目にあいました。
で、ここまでつくって気がつきました・・・・・
船体の形状がかなり怪しい・・・・・・喫水線以下が妙に小さい!
でもこれは修復不可能ですで、期日もあるので製作続行。

問題の分割部
上部甲板との継ぎ目ですが、何故窓の中心で分けなきゃならんのか?
これ前世紀に作られたレベルのノンスケール(1/426?)の分割とまったく同じです。
そして製作を続けるうちに似たようなへんな分割があちこちに・・・・・・・
ここまで来ると、このキットオリジナルで図面を引いたのではなく、レベルのキットをスケールアップしただけとの疑念がわいてきますね。
で、こんな作業困難箇所どうしようかと思っていましたが、ちゃんとエッチングに蓋?が入っておりまして安堵です。
ちなみにこちらが10年くらい前に製作したレベルのアリゾナですが、やはり一緒ですね。(笑!) 艦橋をエッチングで作っていくと三脚檣の長さが変ってキットのパーツがつかえなくなります。(というより細すぎてつかえません)
適当な太さのプラ棒を使いましたが、何せ長さと角度と取り付け位置が微妙にずれるので、水平、垂直、角度をキッチリ決めるのに三日間くらい悩みました。
後部三脚檣
艦橋に絡んでないので前部よりは、やりやすかったですが・・・・・・二度とはごめんですね。
別に組んでおいたパーツを取り付けていきます。
少しづつゴチャゴチャした旧式米戦艦の雰囲気が出てきましたね。
今回はこういう箱組エッチングが山盛りで、エッチングパーツの精度の高さに驚嘆しましたが、へんなところで曲がるとすべてが水の泡になりそうで、異常な緊張状態で製作が続きました。 こちらはキットのパーツ+エッチング。
こういうのは簡単に精密感が出るので、ホントに助かります。
艦載機はキングフィッシャーのはずなのですが・・・・・・
これ?
いったいなんなんだか判りませんね。
なんかフランスのマイナー機でこんなのがあったような・・・・
仕方が無いのでトラペのを買ってまいりましたが、5機入って900円。
高いのか安いのか?
3機余ってますので欲しい方に差し上げます。
と言うことで、まる2ヶ月かけて完成?ということに無理やりさせました。
右舷全景です。
全部写そうとすると以外に難しいもんです。
今回は初めて人形を乗せてみました。
ちょっといじって楽隊を配置
1941年12月8日午前8:00 この直後に阿鼻叫喚の地獄になるわけですが・・・・
艦首から。
撮影する前にあちこち旅に出ていじりまわしておりましたので、舷側の手摺が痛んじゃいました。
艦船模型は出来た後の保管も難しいですね
艦尾から。
国親父座郎閣下のアドバイスで開戦時のメジャー1でと塗装。
いつものことですが筆塗りです。
ミッドナイトブルーに若干のグレーを混色して塗装。
少し明るめの色も作って角になるところにハイライトとしてみました。(よく判らん気も・・・)
艦中央部です。
クレーンや搭載艇の架台、対空砲は別に作っておいたのを取り付けたのですが、あちこち触っているうちに結構曲がったりしてて残念です。
(接写して画面で見ないと判らないくらい老眼が進行中・・・)
艦橋下部。
下から三段目のブリッジが前傾していたのに途中まで気づかず後の祭りに・・・・・
次の段に紙を挟んだりしてなんとかごまかしました。
あまり良く見ないでくださいね。
三脚檣上部
さすがにこの辺はアラの塊状態です。
脚柱を組んだ後の内部にあれこれ突っ込むのですが、うまく接着されずなん回もこね回しているうちに・・・・・・鬱ですね!
トラス状のヤードは非常に弱く、また取り付け部もただの金属線の切り離しで微妙な角度もあり、これまたえらい目にあいました。
後部主砲。
人形を乗せると砲塔の巨大感が良く出ますね。
人形は今回購入してあったエッチングのを使いましたが、先だってあちこちからプラ製のリーズナブルなのが出ましたので、今後は使う方も多くなりそうですね。
艦首部。
鎖はエッチングも入ってはおりましたがペラペラで質感がなく、これはやっぱり本物に交換ですね。
雰囲気がグッと良くなります。
艦載機・・・・・別売り・・・・今回は金がかかって・・・・・!
しかし、別売りといってもそれが良い出来かといわれると・・・・・・No!とだけ行っておきましょう。
後で気がついたのですが、国籍マークがこの時代のではないですね。
製作 kudopapa@副長 2008.5.17