1880年代 世界は「帝国主義」による植民地獲得競争に明け暮れていた。
力こそ正義!!そういう時代の中、南米の小国である
「ランロム国」も自国の存続と繁栄を賭けて戦いの海へ漕ぎ出そうとしていた…    

 なんちゃって(^_^;)

(以下 このお話は全て フィクションです。)
左舷写真

プロフィール
全長70m、垂線間長66.5m、全巾12.2m、排水量1,900ton シップ型3本マスト
砲填兵装 35口径6inch砲 × 4門、35口径3inch速射砲 × 6門
推進機関 レシプロ蒸気機関×2基 4,000馬力 速力 17knt
右舷写真

舷側装甲 3.5inch(複合鋼板) 司令塔装甲 4inch  艦首に衝角(ラム)を持つ。
鉄鋼業を主要産業とする「ランロム国」では石炭は貴重品であり、またこの時代の効率の悪い蒸気機関は大量の石炭を必要としていた。
そのため通常航海・哨戒航海の時は帆走を主体とし、戦闘航海や時化の時だけ汽走することになっていた。
左前方写真

船体の大きさに比して、砲填兵装が重装備なため、乾舷が低くなってしまった。
凌波性の向上のため、短い船首楼と艦首ブルワークを設置している。
左後方写真

艦尾はテーブル型スターン。舵の防御は考慮されていない。
船首アップ

主砲の6inch単装砲(艦橋横)はいまだ速射砲化されていない。
駐退・復座装置は装備してるが、発射速度が低い。
(パーツはスクラッチ。)
艦首と舷側のには3inchの速射砲を装備している。舷側の砲は波浪の影響から砲手を守るため大きめの砲盾を装備した。
(パーツは1/700ウォーターラインの12.5cm単装砲を改造)
右舷後方写真

煙突は二重構造になっており、余熱した新鮮空気を釜室へ送り込む。
その他艦の内部へ新鮮空気を送り込むためのキセル型通風筒を多数装備している。
また、艦中央部にスキッドビームを設置し、その上に短艇を装備した。
タンブルフォーム船型で舷側が膨れているので、大型のラジアルダビットになっている。
艦尾アップ

ありゃ 手摺に隙間が…
艦尾の上甲板したには、艦長と士官の居住区がある。
一番後ろについているのは艦長室のトップライト。
写っている3inch砲のプラットフォームには、揚弾機をつけてやらないと、射撃速度が落ちてしまいそうですね。(^^ゞ
俯瞰左

今回初挑戦のリギング。最低限の静索を張ったところで力尽きました。
次回は複雑に掛け渡された動索やたたんだ帆など、まだいろいろと表現してみたいです。









俯瞰2

甲板上には、各部に降りていく水密扉やハッチを配置。中央部の小さな円形の蓋は採炭口。
帆走用設備と砲填兵装が所狭しと並んでいる。
俯瞰右

マストと煙突の黄色塗装は、17世紀の戦列艦の名残。優秀な艦長は御金持ちだったので金箔でマストを飾ったそうです。




正面

この船はkudopapa@副長さまのインカニア共和国軍艦
「プイィ・フュッセ」のライバルとして製作した「架空艦」です。
芯になったキットは1/350の「カティーサーク」です。
一種のフェイクですが、皆さま楽しんでいただけましたでしょうか。

製作 北國海軍工廠 
2009.11.7