U.S. Navy Indianaclass battleship Oregon BB3               アメリカ海軍 インディアナ級海防戦艦 オレゴン
オレゴンはアメリカ海軍のインディアナ級海防戦艦の3番艦として1893年10月26日に進水し、12月28日に太平洋艦隊に編入された。
1898年2月キューバへの植民政策でスペインと対立し、哨戒行動をとっていた装甲艦メインの謎の爆沈事件により、大西洋への回航の命令を受けてサン・フランシスコを出港。
フロリダ州キー・ウエストに到着したオレゴンはキューバ艦隊封鎖作戦に編入され7月3日に起こったキューバ艦隊の封鎖突破によって勃発したサン・チャゴ海戦では、不意を突かれて後れを取った他の米艦を尻目に、全力でスペイン艦隊を追跡しその壊滅を成し遂げた。
その後は太平洋に戻りマニラでの作戦に参加し、義和団事件の勃発によって中国にも派遣された。
しかし当時の技術革新は、この殊勲艦を瞬く間に過去の遺物へとしていった。
ロシア革命時のシベリア出兵では兵員を乗せた輸送艦の速度にも追いつけず、オレゴンは次第に第一線の任務からは外れていくことになってしまった。

1924年のワシントン海軍軍縮条約により兵装を撤去して雑役艦となったオレゴンはポートランドに記念艦として貸与され係留保存をされていたが、1940年の日本軍の真珠湾奇襲により海軍に返納され、上部構造物を撤去された姿でハルクとして海軍に復帰。

グアム島へ曳航され火薬類の保管に使用された後、1956年3月に業者に転売され日本で解体されるという数奇な運命をたどった。

このキットは9年ほど前に一度製作をしましたがしましたが、当時はグレー一色の戦時塗装で製作しました。
今回はシュガー長官の暖かい御厚意でキットを入手、当時のアメリカ海軍の平時色「トリコロール」に挑戦してみました。
以前製作して判ってはいたのですがやはりなかなかの難物で、2ヶ月での完成は出来ず2ヶ月と10日ほどかかってしまいましたね。

こちらがボックスアート。
封鎖線を突破して来たスペイン艦隊へ猛射撃を加えている図でしょうか?
おおかたの?部品です。
全長52cmの大物で、最近の製作ものとしてはかなりデカイ物ですね。
船体と甲板の合わせ目。
もの凄い隙間が・・・・・・
これだけの隙間はパテだけでは強度が保てないので、プラ板を接合して隙間を埋めました。

この辺は隙間と言うより、ラインが全く合いません!
ナイフで接合部を合わせるようにビビリながら削っていきます。
あんまり削ると形自体がおかしくなりそうです・・・・
サフの説明書を見ると10℃以下では乾燥しないと有ったので、吹いた後ストーブで乾燥。
横に寝ているのは我が家の飼い猫「天」。
もう一匹「回」と言うのがいるのですが・・・・・
二匹でいつも猛喧嘩をしていて困ります。
命名が間違ってたかな?
甲板の塗装です。
一度木甲板をペーパーで削り落とし、ナイフで筋彫りをしました。
今回は使い古された色調をだそうとしたのですがなかなかうまくいかず、なんか赤系が強い杉チックな色合いになってしまいました。
ラッカー系4色ほどの塗り分けの後に、エナメルカラーで作った茶、黒でウォッシング。
使い古されたと言うより床の間の板っぽくなってしまった様な・・・・・・・
船体と艦艇色を塗った後、上部の黄色系を塗装。
(全部筆塗りです)
黄色は模型カラーの天敵!
透過度が高く、なかなか色乗りがうまくいきません。
結局は4回塗りになってしまいましたね。
ボート架。
これがまた超いい加減で、そのまま付けると艦載艇がななめバラバラになりますね・・・・・

途中で気がついて全部プラ棒で作り直しました。
通風塔。
なにか変な格好だなと思いましたら、成形状の問題だったらしく写真では普通の丸形になっていたのでナイフとペーパーで修正。
艦載艇。
これが又酷い出来で・・・・・・・
・・・・・
なんとなく手を加えました。
左舷全体です。
集中防御を意図した形状がよく分かります。
トムとジェリーに出てくるアメリカ風戦艦の代表的な形の様な・・・・・・・・・・・・。
艦中央部。
意外とサッパリしていますね。

たくさん有る子砲は後年の機関砲の代わりでしょうか。
対水雷艇用ですかね?
艦首部。
艦尾。
この辺・・・・・・・・・・・
ちょっと間違いをしてしまったよう気がします。
製作  kudopapa@副長