Heller 1/400 :Russian Battle Ship Potemkin ロシア海軍 戦艦 ポチョムキン 戦艦ポチョムキンは正式名称をクニャージ・ポチョムキン・タウリチェスキーと言い、1900年10月にニコラエフ工廠で進水、1903年11月に竣工して黒海艦隊に配備された。 1905年6月25日演習中に水兵に配給された肉が腐っていたことが発端となって反乱が勃発! 艦の士官を殺害した後、11日間黒海を漂ったがロシア黒海艦隊に追いつめられて鎮圧され、反乱は失敗に終わった。 反乱後は艦名をパンテレイモンと改名され、第一次大戦ではトルコ海軍巡洋戦艦ヤウズ・スルタン・セリム(元ドイツ海軍ゲーベン)などと旧式ながら良く戦いぬいたが、第一次大戦中革命が勃発してロシアはソヴィエトになり、ソヴィエトは単独でドイツと講和。 パンテレイモンは駐留していた英国軍により爆破され着底してしまった。その後ソヴィエト政府は艦名をポチョムキンに戻して現役復帰を計画するも失敗、最終的に解体処分となった。 1925年にセルゲイ・エイゼンシュテイン監督が革命20周年記念映画として製作。 これにより一躍世界的に有名な戦艦として知られるようになった。 しかし・・・・・・・・肉が腐っていたことが発端というのも・・・・・・食い物の恨みは怖いですね! |
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これは私が、30年ほど前にカタログでのみ見た事がある、エレール1/400の幻のキットです。 |
何はともあれ船体の接着。 お約束のねじれ、ゆがみを物ともせずに瞬間で止め、大量のセメントを流し込みます。 このまま数日放置、…………………のつもりが アッと言うまに3ヶ月。 まず気になったのが艦首の厚み。 ザクザクとナイフで削って、ザリザリとペーパーをかけ、シャープに仕上げます。 使用ペーパーは、#320、#600、#800、#1000、#2000で、日なが1日磨き屋家業を続けました。 |
続いて甲板のお手入れ。 手摺りの部分のブルワークは全て削り落とし、磨いた後に木目をけがき、それ以外のブルワーク部分は出来るだけ薄く削り込みます。 タンウォーク等も、ブルワークを削り落として磨きます。 このキット、1/700よりも部品が少ないかもしれません。 |
クレオスの艦艇色はちょっと暗すぎの感じがしますので、レッドに黒や茶を混ぜて作ります。 毎回、目検討ですが不思議と同じ感じの色になります。 全体的に横に塗った後、だまを削り落として今度は平筆の幅できっちりと立てに 色をかけて行きます。 こうすると立体感が出る様に感じます。 |
次は船体色を塗ります。 前に1/400アウロラでストレートにフラットブラックを塗ったらなんかカサカサして変な仕上がりになったため、今回はブラックにインディーブルーと白を混ぜて見ました。 乾いてみたら、なかなか良い感じです。 |
で、工作は少し飛びまして、船体の組み上げに入ります。 甲板はいつもどおりにタンを塗った後明、暗、赤、黄、の近似色を作り、面相筆で塗り分けます。 最後にエナメルのF.ブラックで明度を落とします。 船体上部の色は白とおもわれますが、コントラストが着きすぎるので少々グレー(明灰白色)を混ぜました。 |
キットの各部は古いせいか、あちこちヒケが目立ちます。 いつもですと、さほど気にせず削って終わりにしますが、さすがに砲塔や船体は気になるのでパテ埋めしてペーパーをかけます。 |
各部の組み立てです。 スターンウォークが後退翼の様な形になっています。 はめ合わせもそれほど悪くなく(どういう尺度か分かりませんが)、割とすんなりと組めます。(鉄ヤスリが放せませんが)窓を抜こうかと思いましたが、あっさり降参して塗装ですませました。 ちょっとはみ出したので、後ほど修正です。 |
煙突基部等角張った箇所が多く、黄色が乗らなくて困りました。 | マストの見張り台はただの円だったのでステイを追加しています。 |
船体部の副砲はアルミパイプと真鍮線しい自作。 段が付くとそれらしく見えますね。 |
艦載水雷艇。 にしても・・・・この発射管はリサーチ不足だったかな? (これじゃ戦列艦の先込め砲!) 天幕支柱を追加。 |
艦首部。 バウスプリット?はキットでは無視されていますので、金属線で追加。 |
いつもの事ですが、黒塗装は陰影が出なくて難儀しますね。 写真もなんだかベタっぽく写ります。 |
このスケールになるとほんとは艦橋の窓も抜かなきゃなんないのですが、塗装でゴメンしてです・・・・・ | 主砲塔の形状はなかなかですね。 ドッシリとした露西亜艦の雰囲気が良く出ています。 |