最近バウマンから中国「キテック社」の製品として発売されましたね。
10年くらい前に作ったのですが、当時は1/300「正徳福」定遠ということになっていました。今となっては1/300はなんか
と思いますけど。
最近の中国製品はかなりのレベルになってきていますが、この当時はまだまだ怪しさいっぱいのキットでしたね。
これから作ろうとする方は多くを期待してはいけません。
これは素材と受け止めましょう。
しかしながらこのサイズの定遠はこれしか有りませんので、販売されていることを幸福と受け止めることががメーカーへの礼儀かと。

甲板のモールドは凄い幅です。
巨木の1枚板を張っているかのようです。
このキットを素材と受け止める方は、是非張り替えましょうね。
砲身がどう見ても長すぎたので、わずかな資料写真を見て適当に切断。
主砲ブルワークの下は何の膨らみもないただの張り出しだったので、パテで膨らみを盛りました。
艦首の「青龍」のマークは、どうも説明図を見間違えて書き込んでしまったかと思います。
しかも竜と言うよりは変な泥鰌に見えてます(T_T)
細かいことを気にしなければ、日本を恐怖のどん底にたたき込んだアジア最強の軍艦が楽しめますね。

艦首の凶悪ラム。
なにかこれを見ていると「
鉄人28号」の歌が歌いたくなってきます。 支那の海〜でガオー!
しつこくもう一枚!
実は私、ラムフェチなんです。
独特の主砲配置が美しい。
考証的には何も言いませんが、実に楽しいキットですよ。
材質はちょっと堅めの感じです。

砲塔の丈がかなり高いので、下側を削り込んではめ込みました。
最近の資料を読んだりすると、砲塔はオープントップになっており枠で組んだ上に幌を張っていたそうです。
黄海開戦時はそれすらも取り払って、青空天井だったとの話もあるような?

夏に小樽で開かれた「北の艦船模型展」に出品するときにお化粧直しをした時の写真です。
隣にいるのは同社の「致遠」です。スケールはやはり?かな。

細かいことはともかく、雰囲気は一級のキットです。
日清戦争の貴重な証人ですね。

ところでこの艦はどういう分類に入るんでしょうね?
砲艦?装甲艦?砲塔艦?モニター艦?