露西亜海軍 バルチック艦隊 戦艦クニャージ・スウォーロフ 1/350 Battle Ship Kniaz Sourov ZVEZDA |
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世界の海戦史において、余りにも有名な悲劇の戦艦。 クニャージ・スウォーロフはバルチック造船所で1902年9月25日に進水。 同型艦ボロディノ、アレクサンドル3世、アリョールとバルチック艦隊第1戦艦戦隊を編成する。 日露戦争の勃発で、旅順に封じ込まれた太平洋艦隊と合流し、日本海域の制海権を確保するためはるばるヨーロッパから東アジアまでの大航海に乗り出したが、ウラジオストックまで後わずかの5月27日、対馬沖で戦艦三笠を旗艦とする日本海軍連合艦隊と激突。 開戦後僅か数十分で多数の命中弾を受けたスウォーロフは、短時間で横転沈没し日本海の荒波に消えていった。 と言うわけで?当無限蒸気艦ではど・う・し・て・も・やらなきゃならないアイテムとしてのスウォーロフの製作です。 本当は某展示会のために別のものを作る予定だったのですが、入手が遅れたため積んである棚の上から無言の圧力をかけてくるこのキットに・・・・悪魔に魅入られるように手が・・・・・(そっちへ行っては駄目ー!・・・・露西亜水兵の怨念が手招き!) このキットは数年前イースタン・エキスプレスよりの発売時に、盟友国親父閣下が艦スペの記事で「ボロディノ」として製作したものと全く同じものです。(メーカーと箱絵が変わりましたが) まぁ違うと言えば・・・・煙突の部品が別パーツとして入っていましたが・・・・・・・・どう違うんだこれ? 寸法が間違ってて妙に小さいのも同じ様です。 |
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船体と甲板。とりあえずいつもの光景ですが、このもっさり感は・・・・たまりませんね。 船体は例によって瞬間接着剤の力を借り無理やり左右を接合。 甲板は一応、板の溝(絶対に筋では無い・・・・)が彫ってあるのですが、これに墨入れをすると甲板が黒縞模様になりそうだったので、全体的にペーパーをかけた後筋彫りをしました。 |
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船体は側面が上に向かって絞られているので、甲板と船体のすり合わせは大変重要な作業です。 甲板取り付け用のガイドが付いていますが、信用してはいけません! 最近は行ったことも無い山に、平気でツアー客を案内するバイトの山岳ガイドがいるようですが、このキットの取り付けガイドも似たようなもんです。信用しないで最初から全部削り落として甲板とよ〜く摺すり合わせ。(それでも隙間が出来たので、前からずらして後部でつじつまを合わせます) 艦底はクレオスの原色赤に若干のブラウンと黒を混色して筆塗り。 が・・・・・この作業をしていた時期の今年の北海道はめったに無い酷い天候不順で毎日雨、雨、雨! 乾燥を遅らせてムラを取る筈のリターダーが裏目に出て、あちこち濃いとこ薄いとこの迷彩模様みたいになっちゃいました。 なので何時もは縦塗り横塗り2回できめる自分でしたが、今回は4回も塗る羽目に・・・・・(ボッタリ感をいよいよ強調・・・・) |
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船体の黒は少し青を混ぜて見たのですが、ちょっと深みが出たかな程度の感じです。 で、やっぱり湿気であちこちダマっぽくなったのですが、案外梨地っぽくて良かったかな? 甲板の接合は上部が絞られているので、写真のようにがんじがらめにしないとあちこち浮き上がってきます。 よく見ると・・・・・・舷側の高さが水平じゃないんですね・・・・・。 |
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塗装の乾燥を待つ間、構造物に取り掛かります。 今回の目玉はこれ!煙突です。 数年前の国親父閣下の「ボロディノ」レポにもありましたが、このキット煙突は太さ高さが全く足らないとのこと。 で当然自作をせねばならないのですが、、このエバーグリーンのプラパイプ、まさに閣下の「ボロディノ」製作時に使用した物です。 そういえばあの時閣下がニコニコ顔で渡してくれたのは・・・・・早よ作れっていう笑顔の命令だったのですね・・・・。 上部のくびれは1mmの高さに飛び出るように内側にプラ板を巻き、その上に煙突と同じ直径に切ったプラ板を載せて少し下側に傾斜が付くように削りました。 |
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一部上構が出来上がっていますが・・・・実は上甲板が微妙に曲がっており、それに沿って取り付けた側壁が後々問題に。 煙突は太くなった分当然取り付け部のガイドやら抜き穴にはまりませんので、ヤスリで少〜しずつ削ってやりますが、危うくキャットウェイの基部を破壊してしまうところでした。 露西亜艦独特の樹脂床(リノリューム?)の色はちょっと赤みが強すぎた気がしましたが、完成してみるとそうでも無かったですね。 |
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