昼食後、国親父閣下のリクエストである手宮の交通博物館へ。 自分は「鉄」では無いのですが、沢山並んだ客車は高校三年間SLで通学していたものとしてはたいそう郷愁を誘います。 特に古い車両に入ったときの床に塗り込められたあのすえたような油の臭いは、郷愁とともに嫌な思いでも沸いてきて・・・・(本当は行きたくなかった高校でしたので) まぁそれはおいといて、SLに乗って300m程行ったりいろんな客車や機関車に乗ってみたりしてなかなかに楽しいひと時を過ごさせていただきました。 |
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会場に戻って更に展示会は続きます。 会場で一際目に付くのが今回の展示会のために、ディアスさんが力を振るって製作した1/350「USS・エンタープライズ」。 アメリカ海軍の力の象徴でもあった同艦は、模型にしてもそのボリュームにはただただ圧倒されますね。 大柄な模型ではありますが、ベーシックな塗装できっちりと組み上げ、エッチングパーツもフルに活用しており、適度な汚し塗装とあいまって凄まじい存在感を出しておりました。 |
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大型スケールの模型にありがちな、モッサリ感を全く感じさせないシャープな作品に仕上がっていて、思わず目を引き寄せられますね。 シュガー長官のクズネッツォフと並んで、当時の米ソ(露)のミリタリーバランスを垣間見せていただきました! |
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其の後ろには・・・・今回の目玉の一つであるhit2さんの米海軍機動部隊の主力艦3隻と戦艦長門がこれまた他を圧して展示されています。 艦載機満載の空母エセックスを中心に戦艦ノースカロライナ、アイオワと重厚な仕上がりの長門はフルエッチングと細密な作りで、今回の1/350の大目玉といっても過言ではないかと。 |
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特に米戦艦搭載の単装機銃の台座のエッチングは見ているこちらがクラクラしてきますね。艦船模型の場合、ただエッチングに頼って・・・と言う方もいるかもしれませんが、そのエッチングをきれいに取り付けるのがどんだけえらいこっちゃ!なのは・・・組んだ人のみぞ知るっていうもんです。 hit2さんにはもうエッチングの魔術師の称号を奉りたいですね。 |
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そうそう忘れちゃいけないのがハトさんの戦艦金剛! こちらもよーく作りこんだ逸品なのですが、沢山のフィギュアが乗艦し、艦上でひとつのドラマを展開しています。 最近この手の1/350フィギュアが各メーカーから発売されておりますが、意外と的確な使い方をしている作品はあまり見ていないのが現状です。 艦上での人の動きは、ただバラバラと人がいるのではなく、実際に配置された居場所と言うのがあってそのセオリーにのっとっての配置でなければなにか変な感じになってしまうものです。 たとえば新兵教育をしている一群、班に分かれて甲板掃除をしている、各種武器の整備をしている等、なんらかの物語が必要ですね。 この辺はフィギュアが出揃ってきたこれからの艦上ディオラマが楽しみとなってくるところかとおもいます。 そういえばよく砲塔の前で皆で記念写真を撮っているのがありますが、今度自分も再現できればと・・・・思ってます。 |
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会場の展示台にはまだまだ沢山の作品が並んでおります。 暗いグレーの艦船郡の中にあって真っ白な船が異彩を放つ、HP「白い船」を主催する駅員さんのコーナーです。 すべてスクラッチで1/700青函連絡船、戦時標準船や巡視船を素晴らしい精密さで仕上げています。 もう・・・これはなにも言える代物じゃなく、ただただ驚嘆の一語に尽きる作品群ですね。駅員さん曰く、「昔の連絡船を中心に函館駅から埠頭までの一帯を再現する計画を現在構想中なんですよ」と・・・・。 これはもう地域を模型化してしまうという壮大なディオラマというか・・・芸術作品になるんでしょうね。 |
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三に続く |