アメリカ海軍 防護巡洋艦 オリンピア 
U.S.S C-6 Olympia
1/220 Revell


今から35年くらい前。
初めてこのレベルのU.S.Sオリンピア(再販ブラジル・レベル)に出会ったことが、この手の古い艦船への興味の始まりでした。
元々艦船は好きだったのですが、WW Uの1/700はいまいちで、何を作ろうか迷ってた時期でした。

当時、このような時代の艦船キットは国内では無く、古い外国のメーカーのカタログでちょろっと見るばかりでしたが、これを製作したことによって、その後に続く模型製作のテーマが決まってしまいました。
この頃はまだ手すり等のエッチングパーツも一般的ではなく、真鍮線を使って不器用にあちこち作っておりました。

 
 
当時の製作状況がどうやっていたものか、記憶の彼方に消えてしまいましたが、かなりオーバーな表現がかえって雰囲気を出していたことが思い出されます。
鋭く突き出たラムが一撃必殺の心意気を感じますね。
(実戦では見方ばかりやっつけて、ものの役には立たなかったそうですが)

当時地方都市ではアンカーの鎖などはスケールモデルで手に入らなく、飾りに使う手芸店でごっつい鎖を買い求めていました。 

 製作に当たって今のようにネットも無く、色なども説明図に有るままに塗装しました。

で、組説ではボラードやキャプスタンの塗装は「カッパー」?
銅色っていったってまさかレベルカラーのカッパーを塗るわけにも行かず、何となく錆びた感じの色を塗ってみました。
甘いモールドながら雰囲気は実によく出ていたことを思い出します。

 当時は艦船模型にウェザリングをかけることはまだ一般的ではなく、薄めの黒(ラッカー系)でリベットを浮きだ足せる感じで叩くように塗ってみました。
また筋彫りを施す概念もなかったので…かなりのっぺりとした感じになっておりますね。

 
  張線はミシン糸を使っています。
ミシン糸は今でもたまに使っておりますが、最近は塗料、ホワイトボンド等で毛羽立ちを抑える加工をしています。


 甲板は凸彫りモールドで、塗り分けはしましたが、筋彫りのし直しはやってませんので、これまた木甲板というには…のっぺりとしています。

 
 
 
 この写真は完成当時…1980年代半ば頃にパチカメで撮影したものです。
ライティングやらなんやらが全然わかってなかった頃なので、天気の良い日に外で紙を広げた上で撮影したようです。

 
と言うことで、長期保存をしてた作品ですが、2016年にパイロ版を作るにあたって艦載艇をレジンで型取りするためあちこち外したのを機会に全面的に改修をいたしました。
昔のままのところも多く、自分の艦船模型ヒストリーの一部として大事にしていきたいと思っています。
 製作:kudopapa@副長(1986年頃…?)
 
防護巡洋艦 オリンピア
2016年改修作業